Future

Space/Universe

I feel like Icarus.

巨大な太陽を間近に見ていると、イカロスになった気分。  わたしがいるのは、水星軌道の内側を回る人工惑星“バルカン”だ。バルカンは、19世紀に仮想された惑星だったが、観測技術の発展により実在しないことが...
Cyber space

Desperate situation

絶望的な状況に陥ると、血液が沸騰しているような感覚になる。  アドレナリンとドーパミンとセロトニンと、その他もろもろでハイになっているからだ。別の言い方をすると、セックスのオーガズムに近い。  わたし...
Robot/Android

The Soul of a Cyborg (Robot Wars #2)

サイボーグは、機械化された肉体の割合に応じて、魂が削られる。  わたしの場合、臓器のほとんどと骨と筋肉の一部が人工物に置き換わっている。その割合は60%だ。つまり、わたしの魂は40%になっているわけだ...
Series

The real Kaori and Eiji. (FBCNL Cyber Tank #8)

エイジが目を開けると、サイバータンクの中だった。 「戻れたか……」  安堵とともに強烈な疲労感に襲われた。これほど長い時間、サイバータンクに入っていたことはなかったからだ。体の節々が痛く、頭もスッキリ...
Series

Vintage servers in the desert (FBCNL Cyber Tank #7)

砂漠の強い日差しと暑さの中を、エイジとカオリは重い足取りで進む。  ふたりが出口へのマップを辿って、行き着いたのが砂漠だった。 「こんなところに、出口があるのか?」彼は半信半疑だった。 「暑い、歩きに...
Series

Our lifeline is an antique telephone. (FBCNL Cyber Tank #6)

彼らは古風なドーム状のホールに辿り着き、年代物のダイアル式電話を見つけた。  ホールのど真ん中の床に置かれた電話は、あまりにも場違いであり、それが特別な物であることを示唆していた。 「骨董品の電話なん...
Sci-Fi.fun
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